:2017/07/09  :2019/06/15

猫が箱に入るのが好きな理由とは?香箱座りをする意味は?

猫に箱を見せると、すぐに入ってきます。体にぴったりの狭いところにも入り込むので、「猫鍋」といったものも流行っていましたね。大きな箱ならわかりますが、体もおさまりきらないようなサイズの箱でも果敢に中に座りこもうとする猫もいます。人間からすると、あんなに狭いところに入る気持ちはあまり理解できませんし、それほど居心地が良さそうには見えませんが、なぜか猫の方はとても満足げな表情だったりするのでおもしろいものですね。

猫と箱に関していうと、猫が箱におさまれるような形で座ることを「香箱座り」と呼びます。猫好きではないと、あまり知らない香箱座り。

なぜ猫は香箱座りをするのでしょうか。そしてなぜ猫は箱に入りたがろうとするのでしょうか。今日は、猫と箱の関係についてご紹介いたします。

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猫はなぜ箱が好きなの?

箱に限らず、先ほど挙げた鍋、大きめの袋、カバンなど猫が入りたがるものは多くあります。我が家の猫たちも、届いた荷物の段ボールには代わる代わる全部の猫が必ず入りますし、結婚式の引き出物の紙袋なども大好きです。

一説によると、猫が箱などの狭いところを好むのは、野生であったころの名残だとされています。現在でも野良猫たちはそうなのでしょうが、自分で獲物を狩らなければならない猫は、獲物から身を隠すために、木々の間や溝の中や家々の塀の間など、小さな隙間に入り込んで狩りの機会を待つことがあります。

また、逆に自分より大きな獣であったり、その地域のボスと喧嘩になって逃げるときなどにも、見つかりにくい隙間に入り込んでやりすごすこともあります。野生に暮らす猫にとって隙間はなくてはならないものなので、その習性から家飼いの猫になっても箱などにすっぽりおさまるのだそうです。

箱という限られた空間は猫にとって、安全を確保された場所なのでしょう。多頭飼いの家でも、決まった箱は猫にとっての居場所にもなります。

我が家も多頭飼いなのですが、それぞれにテリトリーを持つ中で、箱をテリトリーにしている子がいます。リビングルームのほどよいところに置かれ、家族やほかの猫の様子もよく見えるその箱をこよなく愛し、基本的に1日のほとんどをその中で過ごしています。

他の猫もその箱の中にいるときには、変にちょっかいをかけたりしないようになっており、箱に入ることは猫にとって安心できる行為なのかもしれませんね。

窮屈な小さい箱でもなぜ入りたがる?

体全体が入らないような小さな箱でも入りたがるのは、中の様子が気になるためです。猫の狩りの対象となる小動物や小鳥、虫などは、小さな箱状の中にいることがあります。猫にとって中がはっきりと見えない囲われた空間である箱。

もしかしたらその中に獲物がいるかもしれないという意識から、とりあえず入ってみようとするようです。中を確認したら、そのあとはやはり猫。その箱に自分がおさまりたくなる猫もいるようで、我が家でも前足ぐらいしか入っていないのに、ご満悦の様子を見かけることがあります。

私たち人間から見ると一見狭そうに見える箱でも、猫には案外良いサイズのこともあり、とりあえずは入ってみようと思うのかもしれませんね。

やっぱり体がフィットする大きさの箱がいいの?

体と箱の間に空間がない方が落ち着く猫も多いようです。箱にみっちり、もしくはちょっとはみ出すぐらいでおさまっている猫の写真もよく見かけます。

私たちから見れば窮屈そうで居心地が悪そうに見えますが、実は猫にとってはちょうどよいのだそうです。というのも、猫の見かけはその被毛によって実際の体の大きさよりもかなり大きく見えます。

飼っている猫をお風呂に入れたことのある飼い主さんはご存じでしょうが、毛が濡れてふわふわ感がなくなった猫はかなり細く小さくてびっくりします。ですから、私たちが見かけで狭そうと感じていても、猫にとっては体の大きさ的にちょうどよかったりするのですね。

どんな形状の箱に入るのが好き?

猫は箱と見ればとりあえず入る子が多いですが、好みも猫それぞれのようです。猫鍋のように丸い形をしているものに入って丸くなって眠る子もいますし、段ボールのような箱の中にぴちっとおさまるのが好きな子もいます。

我が家の猫たちもそれぞれに好みがあるようで、大きめの箱があると寄ってくる子、小さめの箱に果敢に挑む子、屋根もあるような箱が好みの子などさまざまで見ているとおもしろいです。

猫によって好みの形もさまざまですが、箱の周囲がでこぼこのものよりは直線や円形のようになめらかなものの方が良いようです。とはいえ、猫もさまざまですので、わりとでこぼこしたものが好きな子もいるかもしれませんね。

猫が香箱座りをする時の気持ちは?

ここまでは猫が箱におさまっている様子についてお話ししてきましたが、今度は箱のような形で座る猫についてお話ししていきたいと思います。

みなさんのおうちの猫ちゃんは、「香箱座り(こうばこずわり)」をしますか?前足をおなかの下に折りこんで座るこの座り方、古くに使われていた香や香木を入れるための蓋つきの箱に、座った猫の形が似ていることからこの名前がついています。

ガラス面で香箱座りをしている猫を下から写したものが話題になっていますが、見るからにうでが窮屈そうで、しんどくないのかな、と心配になってしまう座り方ですよね。心配無用、猫の体はやわらかいので香箱座りをするぐらい、どうってことないのです。

猫が香箱座りをしているときは、とてもリラックスしています。また、座っている場所、そばにいる人に対して安心感や信頼感を抱いているからこその座り方です。香箱座りをしているときには、なるべくそばにいて一緒にリラックスタイムを過ごしたいですね。

香箱座りをしない猫もいるの?

もちろん、香箱座りをしない猫もいます。それは野良猫さんたち。先ほどもお話ししたとおり、香箱座りはリラックスした状態でなければしません。

外で暮らす野良猫たちにとって、安心して過ごせる場所は少なく、外敵に備えてつねに臨戦態勢で過ごしています。そのため、すぐに体を動かせない香箱座りをすることはほぼないのです。

野良猫ではなく、ゆったりと家の中で過ごしている家猫でも、香箱座りをしない猫がいます。正確に言うと、できないのです。

家猫で香箱座りをしないのは、体が大きい、もしくは太っている猫です。前足をしまいこむことに負担があるので、香箱座りではない座り方でリラックスします。

我が家にも1匹香箱座りが得意ではない子がおり、リラックスタイムは、前足を前に思いっきり伸ばして、その上に顔を乗せて寝ています。人間でいう柔軟体操のような状態なので、ちょっとくつろげているのか不思議ですが、本人はとてもゆったり過ごしています。

猫が香箱座りをする意味は?

猫が香箱座りをするのは、自分が安心しているというのを示す座り方です。そして、そばにいる飼い主さんに対して、「あなたを信頼していますよ」という合図でもあるのです。

今まで、飼っている猫がそばで香箱座りをしていたら、「寒いのかな?」「狭いのかな?」など気になっていた飼い主さん、それは猫からの信頼のサインです。

そのままうとうとして眠ったりしていれば、その猫ちゃんは非常にくつろいでいる状態です。猫が香箱座りをするのは、信頼している飼い主さんのそば、そして家の中で一番落ち着くお気に入りスポットです。ですから、飼っている猫ちゃんが香箱座りをしている場所やクッションなどのものがあれば、それはなるべく動かしてしまわず、その場所を守ってあげてください。

猫にとって自分の心地よい場所はとても大事です。家の中の猫には、自分で居場所を作り上げることはできないですし、外で暮らす猫のように好きな場所行けるわけでもありません。猫にとってもお気に入りスポットは、飼い主さんが守ってあげてくださいね。

まとめ

猫が箱に入る理由、香箱座りについてお話ししてきました。我が家にはお気に入りの箱の中で香箱座りをする猫がいますが、その子にとってその箱の中は最上級の場所なんだろうな、といつも思います。

一見苦しそうに見える香箱座りも、意味がわかれば余計にいとおしく思えるような座り方です。おうちの猫ちゃんが香箱座りを始めたら、一緒に座ってそのリラックスした表情を眺めるのはいかがでしょうか。

日々忙しい私たちも、そのリラックスした表情や仕草にきっと癒されること間違いなしですよ。


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