:2017/06/14  :2019/06/15

猫が草を食べ過ぎるけど大丈夫?猫草の必要性とは?なぜ吐くのか?

猫との暮らし方にはいろいろな形があって考え方もそれぞれですが、その中でも意見がはっきり分かれるものに【猫草】があります。猫草は別名「キャットグラス」とも呼ばれていて、おしゃれなペットショップや花屋さんではこちらの名前で店頭に並んでいるのを、あなたも見たことがあるかもしれませんね。

本やネットでもさまざまな意見がありますし、獣医師さんによっても肯定派と否定派がいるので迷うところです。

「うちの子は大好きでよく食べている!」「買ってみたけど食べたことがない!」など、猫によっても反応が違うのも迷う原因になっているのかも。猫に猫草は必要なの?それとも食べさせないほうがいいの?今回は猫草の役目や効果を徹底解説していきます!

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猫は肉食なのになぜ草を食べるの?その理由は?

肉食といわれている猫が草を食べる理由ははっきりとわかっていませんが、代表的な説は次の4つです。

1 毛玉を吐くため
もっともポピュラーな理由なので聞いたことがあると思います。

猫が好んで食べる猫草は、先が尖っていて細い形をしているので食べることで胃を刺激し毛玉を吐き出しているといわれています。

2 便秘を予防するため
猫は基本的に肉食なので、便秘になりがちといわれています。

そのため食物繊維を摂取することで便通をよくしたり、飲み込んだ毛が体内で詰まらないように排出する目的で食べているのではないかといわれています。

3 ビタミンの補給のため
食物繊維と同じく、猫草からビタミンの一種である葉酸を摂取しているのではないかという説です。

葉酸には赤血球を作るために必要なビタミンで、わたしたち人間でも妊娠中のお母さんが積極的に摂取してほしいものとしても有名です。

4 お楽しみのおやつとして
理由は特になく、その食感や歯ごたえを楽しんでいるのではないかともいわれています。

たしかに歯形をつけるように噛み噛みしている姿を見かけたことがありますが、食べているというより遊んでいるように見えました。噛み心地がたまらない!なんて、人間ぽくてかわいいですよね。

草なら何でもいいの?猫が食べる草の種類は?

猫草といっても、そのような名前の草があるわけではありません。猫が好んで食べる数種類の草のことを「猫草」と呼んでいます。代表的な猫草をご紹介しましょう。

燕麦(えんばく)
別名:カラス麦。

イネ科の植物で、葉が細長く尖っていてウイスキーやオートミールの原料として知られています。味噌やお菓子の材料にも使われているんですよ。

ペットショップやホームセンターで「猫草のタネ」や「猫草栽培キット」として売られているものの多くが、この燕麦です。

エノコログサ

いわゆる野草の「ねこじゃらし」のことです。猫じゃらしに似た穂をつけているあの草です。葉の先が不自然になくなっていたり、柔らかそうな葉だけがギザギザと切れていたら、野良猫や地域猫、外への出入りが自由な子が食べているのかもしれませんね。

レモングラス

ハーブとして広く流通しているレモングラス。ベトナム料理などにも使われるハーブですが、実は猫にとっても大好物!

柑橘系のにおいが苦手だといわれている猫ですが、どういうわけかレモングラスは好んで食べるようです。消化促進作用もあるハーブなので、猫にとっては理にかなっているのかもしれません。

猫よけスプレーに「レモングラスオイル」と記載されているものもあることから、猫を避けるために庭に植えているお宅もあるようですが、全く逆効果になっているかも……。

キャットニップ

ハーブの一種で「猫が噛む」という意味があります。このバーブ、マタタビと同じように猫が気持ちよくなるハーブなんです。葉を擦りあわせて猫に嗅がせると、マタタビと同様の効果があるので西洋マタタビと呼ばれることも。

乾燥させたキャットニップを使ったおもちゃも多く販売されているので、あなたも聞いたことがあるかもしれませんね。

キャットミント

本来はキャットニップの別名がキャットミントですが、日本ではキャットミントというとキャットニップより一回り小さな「ネペタ・ファーセニー」を指しています。

名前は猫が好みそうですがキャットニップほどではなく、どちらかというとわたしたち人間のハーブティーに利用されています。

草を食べない猫は大丈夫なの?

実は猫草、全く食べない子も多いんですが、心配することはありません。特に外に出たことのない子や、猫草を与えたことのない成猫は見向きもしないことも。

猫草の必要性は獣医師さんや専門家でも意見が分かれるところです。その大きな一因に「猫草を食べないからといって体調や成長に影響があるわけではない」ということがあります。

猫草を食べないからと言って毛玉を吐かないとは限りませんし、便秘を起こすわけでもないからです。猫草を食べなくても毛玉を吐く子は吐きますし、食べていても便秘がちな子もいます。

こういった個体差が大きいことが猫草の謎の解明が難しいことにつながっているのかもしれませんね。

食べた草を吐いても問題ないの?

食べた草を吐くこと自体に問題はありませんが、回数が多いとなると少し心配です。猫草の食べ過ぎで何度も嘔吐すると体内のミネラルバランスが崩れてしまったり、脱水を起こしたりして体調を崩す原因となるからです。

大好きでついつい食べ過ぎてしまう子の場合は、一日に数本だけ切り取って与える、手の届かないところに移動するなど対策が必要です。

毛玉取りのフードを与えれば草は不要?

市販のフードの中には「毛玉ケア」「毛玉が心配な子に」など、専用フードが販売されているのを見かけますよね。

毛玉ケアができるフードの特徴は

・ミネラルやビタミン豊富の繊維質を配合している
・消化に悪い穀物を使っていない、または減らしている
・腸内環境を整える酵素や乳酸菌を配合している

などです。

そのため猫草を全く食べない子でも毛玉ケアフードを与えていれば、対策ができると言えます。ですがここで注意していただきたいことがあります。

それは、「毛玉ケア」という言葉に気を取られて肝心のフードの安全性や、栄養素への配慮が忘れられがちになってしまうということ。

特に毛玉ケアと謳っているフードは通常より穀物を多めに配合してあるので、パッケージの裏面などにある原材料欄を見て、次の2点に注目してください。

【食物繊維に注目】
食物繊維と聞くと、おなかに優しいヘルシーな食材を思い浮かべます。例えば、りんごやサツマイモなど新鮮な野菜や果物などです。しかしこの食物繊維の中には栄養素のない、粗悪なものも含まれています。

ビートパルプ……ダイコンなどの搾りかす
セルロース……植物の繊維質素材

これらは食物繊維としての栄養素はほとんど含まれていません。安価で取引されているため激安フードのかさ増しに利用されています。

しかもビートパルプは水分を吸収するため便が固くなってしまうという一面もあるので、便秘気味の子は一段と苦しむことになってしまいますので注意が必要です。

【穀物がメイン?魚肉がメイン?に注目】

原材料欄の一番上になにが来ていますか?穀物だったらそのフードは要注意です。先ほどからお伝えしているように猫は肉食。必要な栄養素は何をさておいても『肉・魚』です。その栄養を確保した上での毛玉ケアでなければ本末転倒ですよね。

特に注意していただきたい穀物が

・トウモロコシ
・小麦

2つです。

長く与え続けるとアレルギー発症の危険性が高くなるため避けてほしい穀物の代表と言えます。肉や魚が主原料でも消化吸収のよいサーモンを利用していたり、栄養素の多い果物や野菜の食物繊維を取り入れていたりと、さまざまな工夫がしてありますので心配な場合はフードの製造メーカーのHPなどで確認してみてくださいね。

まとめ

どうやら猫草を食べる・食べないは猫の個体差が大きいと言えるようです。必ず必要という訳ではありませんが、食べる習慣のある子の場合は食べることで安心したり毛玉を吐くきっかけのルーティーンにしているのかもしれませんね。

毛玉ケアの基本はグルーミングでたくさんの毛を食べてしまわないようにすることです。毛が生え変わる時期にはいつも以上にしっかりラッシングをしてあげてはいかがでしょうか。猫草を食べない場合でもおなかに作用する消化率のよいフードを選ぶことで負担なく解消できます。

猫草を食べる子も食べない子も、しっかり食べてしっかり出す!という基本は一緒です。無理強いすることなく、その子の好みを尊重して用意する・しないを判断してみてはいかがでしょうか。


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