:2017/04/26  :2019/10/16

猫の血統書の意味や血統団体の違いとは?血統書付きの猫は優秀なの?

ペットショップなどで猫を購入すると血統書をもらえますが、この血統書とはいったい何なのでしょうか?「うちの猫は血統書付き!」と言うと、なんとなく聞こえはいいのですが、書いてある内容を見てもいまいちで、何が書いてあるのかよく分かりません。また、血統書にもいくつかの種類があるようですが、種類によっても意味が違うのでしょうか?

血統書というと猫の血統を証明する書類のようにも思えますが、なぜ、その発行元の団体が多数あるのでしょうか?今回はそんな謎に包まれた血統書についてお話ししたいと思います。

スポンサーリンク

猫の血統書とは?

『血統書』と言うとなんとなく聞こえはいいのですが、血統書があるからと言ってその猫が優秀な猫であると言う訳ではありません。血統書は人間で言うところの戸籍のようなもので、猫の出生について書かれたものです。

血統書は元々はイギリスで猫教会が設立された時に猫の品種認定をする為に登録されたのが始まりと言われています。

血統書は多数の団体が発行していますが、どの血統書もベースとなる部分は同じです。詳しい事は後述しますが、基本的にはその猫の情報以外に兄弟猫や両親、祖父母、曽祖父母の3代にわたる14頭の情報が確認できる、いわば猫の血筋を証明する書類なのです。

血統書の見方とは!血統書には何が書かれているの?

血統書の内容はそれを発行している団体によって違いますが、書かれている内容は大体同じです。それでは内容について見ていきたいと思います。

猫名
血統書上の猫の名前が書いてあります。苗字と名前で構成されています。苗字はキャッテリー(猫舎)の名前です。

登録番号
そのキャットクラブの登録番号です。

猫種
猫の種類が書かれています。

性別
猫の性別が書かれています。

毛色
猫の毛色が書かれています。

目色
猫の目の色が書かれています。

生年月日
猫の誕生日が書かれています。

繁殖者
ブリーダーの名前が書かれています。

所有者
所有者の名前が書かれています。変更していなければブリーダーの名前が書かれています。

登録年月日
登録年月日が書かれています。

これらの基本情報以外に両親、祖父母、曽祖父母の名前、登録番号、毛色が記載されています。更には兄弟姉妹の情報も記載されていますので、その猫に何匹の兄弟がいるかもわかりますし、兄弟猫の血統書上の名前も分かります。

また、両親や祖先の中にキャットショーでタイトルを獲得した猫にはその資格情報についても記載されています。

例えばチャンピオンになった場合には名前の前に「CH」、グランドチャンピオンの場合には名前の前に「GCH」の記号が記載されています。また、タイトルを獲得した猫は赤字で記載されていることが多いです。

血統書はキャットクラブによって記載内容が違いますが、基本的な部分については大体同じです。

血統書のメリットは?

血統書があるとその猫の出生について分かります。ですので、親子掛けや兄弟掛けなどの近親交配をしていないかが分かります。

あるいはスコティッシュ・フォールドの折れ耳どうしの交配のような禁忌と言われている交配をしていないかなど、血統書があればブリーダーに問い合わせる事も出来るでしょう。

禁忌と言われているような交配をすると遺伝子疾患を受け継いでしまう可能性があり、病弱になったり短命になる懸念があります。

血統書があれば両親、祖父母、曽祖父母の3代にわたる14頭の情報が確認できますので、禁忌な交配をしていないか、あるいは本当に純血種であるかどうかが明確に分かるのです。

このように、血統書は不正行為をするブリーダーを規制する意味もあるのです。とは言いつつも血統書はブリーダーが申請して登録されるのですが、中には悪徳ブリーダーがいないわけでもないので、内容の信憑性については100%ではない場合もあるかもしれません。

そういう観点で考えると小さな血統登録団体よりは大きな血統登録団体が発行した血統書の方が安心できます。

因みに世界で通用する血統登録団体はTICACFAと言われています。日本にはTICACFA傘下のキャットクラブが約100団体ほどあります。

尚、上述した近親交配ですが、猫種によっては兄弟や親などの近い親族間で行われる交配(インブリード)や3代から5代の祖先の範囲内で行われる交配(ラインブリード)があります。

インブリードやラインブリードに関してはきちんとしたキャッテリーの知識のあるブリーダーが、よりスタンダードに近い猫を産出する為に、計画的に行っている場合は問題ありませんが、悪徳ブリーダーが金儲けの為に行っている場合は問題です。

そういった意味からも血統書はある程度きちんとした血統登録団体が発行した血統書の方が安心感があります。

血統書付きの猫は優秀なの?

血統書があるとその猫が優秀な猫に思えるかもしれませんが、血統書はあくまで血統書でその猫の出生を証明する戸籍のようなものなのです。ですので、血統書があるからその猫が優秀と言う訳ではありません。

たしかに、祖先の中にGCH(グランドチャンピオン)やSGC(スプリームグランドチャンピオンTICAの最高タイトル)のタイトルを獲得した猫がいようものなら、その血を受け継いだ優秀な猫と思うかもしれません。

しかし、それはそれで、猫の優秀さを保証するものではありません。血統書は純血種の戸籍のようなもので、それ以上でもそれ以下でもありません。実際、ペットとして猫を飼う分には血統書は無くても特に問題ありません。

血統書は実に数多くの団体で発行されています。たしかに世界的に有名で権威のあるキャットクラブもありますが、極端に言えば個人のブリーダーが発行しても何もお咎めがないものなのです。

とはいってもある程度の規模のキャットクラブが発行する血統書があれば猫を入手する時に安心感があります。

血統書すら用意できないような、いい加減なブリーダーではきちんと猫の管理ができているか心配ですからね!

お金儲けだけが目的のいい加減なブリーダーは禁忌と言われるような交配をして流行りの猫を大量に繁殖しているケースもあるので、そういった観点から考えるときちんとした血統登録団体の血統書が発行されていれば最低レベルの安心感はあると思います。

血統書の種類とは?どんな団体が発行してるの?

そんな血統書ですが、発行している団体は多数あります。日本でも数多くの団体によって発行されていますが、世界的に有名なキャットクラブはアメリカに本部があるTICAThe International Cat Association)とCFAThe Cat Fanciers’ Association)です。日本にもTICACFAの傘下のキャットクラブが多数あります。

血統書の登録団体であるキャットクラブはTICACFAのように世界的に認められている団体や日本のみで認められている団体もありますし、更には個人が私的に作成した血統書もあります。

ある意味ルール無用の血統書ですが、血統書には標準化されたルールがないので、団体であろうが個人であろうが発行する事ができます。

とは言っても世界で通用する血統登録団体が発行した血統書はそれなりに重みがありますが、普通に猫をペットとして飼っている人にはそんなに重要なものではありません。

血統書は繁殖やキャットショーへの出陣を考えている人には重要ですが、ペットとして猫を飼っている人にはただの紙切れ程度のものです。

まとめ

血統書は猫の出生を証明する戸籍のようなもので、その猫の優秀さを証明するものではありません。また、ペットとして猫を飼っている人にはそれほど重要な物でもありません。

しかし、純血種の猫を手に入れる場合は悪徳ブリーダーから猫を入手しない為にもきちんとした血統登録団体の発行する血統書がついてるかどうかを確認した方が安心感はあります。

ただし、一番重要なのはあなたの愛猫との信頼関係を大事にし、猫と共に幸せな生活を送る事だと思いますよ。


スポンサーリンク