:2017/05/28  :2019/06/15

猫が爪とぎをする理由は?爪とぎ防止の対策やしつけ方について!

猫を飼っている人なら一度は直面する問題、それが「爪とぎ」ではないでしょうか。高価なものを用意したのに段ボールのほうが好き、とかソファーが愛猫の爪とぎでボロボロになったけど、またやられると思うと買い直す勇気が出ない、とか。よく「本能だから仕方ない!」と言われますが、大事な家具が傷つけられたら思わず悲鳴をあげたくなりますし、住まいが賃貸住宅の場合は愛猫が柱や壁を傷つけたことで退去トラブルにつながったという話もよく聞きますよね。

猫の爪とぎ問題、飼い主が我慢するしかないの?

専用の爪とぎ器で爪をとぐようにしつけはできる?

爪とぎの疑問を解消しながら愛猫も飼い主であるあなたもハッピーになる解決策を探してみました!

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猫はなぜ爪とぎをするのか?

猫って爪とぎをしているとき、一心不乱ですよね。一体何を考えているのか不思議に思ったことはありませんか?猫の爪とぎにはいくつかの理由があると言われています。

1、爪の古い角質を落としている
猫の爪は何層にもなっていて、爪をとぐことによって一番表面にある古い角質がはがれ落ちます。猫にとっては大事なお手入れの一つです。

古い角質が落ちたあとの爪はとても鋭く、ピカピカ。わたしたち人間が爪切りしたあとの爽快感と同じなのかもしれませんね。

2、所有権を主張するため
猫の肉球の間には「臭腺」というその子特有のにおいを出す腺があります。ここから出たにおいを擦りつけて「ボクのもの!」「ワタシのもの!」と主張しているんです。

「大事なものには名前を書きましょう」と、わたしも小さいころに習いましたが猫もそんな感じなのでしょうか。

たまにあなたの足に擦り寄ってきて、軽く爪を出しながら爪とぎのまねごとをしてくることがありませんか?

「ちょっと!私は爪とぎじゃないよ!!」なんて叱ってはいけません。あなたが大好きで、あなたを独り占めしたいという愛猫からの最高の愛情表現なんですから。

3、武器としてのお手入れ
猫は古代から狩りをすることで生活をしてきました。言うまでもなく、その時の大事な武器が牙であり、爪です。

今では本格的な狩りの必要がなくなった猫ですが、本能は残っています。いつ、なんどきにそうなってもいいように、日々のお手入れは欠かさないということですね。

4、ストレス発散・構ってほしい時のサインとして
無表情でいつもより長く黙々と爪とぎをしていたら、それは愛猫が不満爆発している合図かもしれません。

自由気ままで自己中心、なんていわれる猫ですが結構繊細なところもあるんです。トイレが汚かった、ご飯が空っぽ、飼い主さんの気を引こうとしているのにちっとも気が付いてくれない……など。

理由は様々ですが、うまく気持ちを表現できない猫らしい犯行ですね。特にいつもは爪とぎをしない場所で爪をとぎ始めたときは、あなたの気を引きたいという理由の可能性が大です。

爪を切っても爪とぎをするの?

先ほどもお伝えしたように、猫の爪とぎには猫なりの理由があります。ですからいくら爪を切ったからといって、爪とぎがなくなることはありません。爪を切ることで先端の鋭い部分を切り落とせるので、家具などへの被害を減らすことはできます。爪が伸びすぎると肉球に刺さったり、カーペットやラグに引っかかって根元を痛める原因にもなります。爪とぎ予防のためというよりも、健康のために爪切りをしてあげましょう。

家や家具を爪とぎから守る為の防止策は?

猫は習慣を大切にする生き物です。一度「あ、なんかいい感じ!」と覚えてしまうと、たちまちそこを爪とぎ場所と認定してしまうことになります。そうなる前にできること、爪とぎ場所を変えさせたいときにできることをご紹介します。

1、猫が好む、とっておきの爪とぎ器を用意する
とっておき、といっても高価なものや珍しいものを用意する必要はありませんのでご安心を!年齢によっても差はありますが、猫が好む爪とぎ器の法則は

素材

麻のロープ・カーペット・段ボール

タイプ

キャットタワー(キャットツリー)・直立型・水平置き

といわれています。

愛猫が過ごすお部屋の環境や条件によって、設置できるものが限られるかもしれませんが、今ある爪とぎ器を使ってくれない場合は素材を変えてみるのも効果的です。

2、「プラス1」の法則を守る

プラス1の法則ってご存知ですか?

猫の飼育本やサイトで目にする機会も増えた言葉です。特に多頭飼育している飼い主さんなら実践している方も多いかもしれませんね。この法則は「飼っている猫の頭数に対して、すべてをプラス1用意する」というものです。

たとえば2匹おうちにいるのなら、ご飯皿も水飲みもベッドも3つずつ用意するとうまくいく、というものです。猫は『何かを誰かと共有する』ということを、とても嫌います。

猫とよく比較される犬は集団生活・家族生活という群れで暮らす生き物なので、共有に寛大です。猫が特に共有を嫌うのが【トイレ】と【爪とぎ器(場所)】といわれています。どちらも自分のにおいがしっかりと残るものですよね。

愛猫が1匹の場合でも、この法則を使うことで悩みが解消されることがあるんですよ。成功のポイントは『素材やタイプを変える』です。

トイレの粗相が続くなら、猫砂の大きさや素材を変えたものを足してみる。爪とぎ器を使ってくれないなら、素材やタイプが違うものを足してみる、ということです。

ちなみに我が家は水平置きがお気に召してなかったらしく、壁に立てかけてみたとたん、今まで見向きもしてくれなかった爪とぎ器で爪をといでくれるようになりました。

案外少しの工夫で解決できるのかもしれませんね。

3、爪とぎをしてほしくないところを覆う(隠す)
一番基本的な対策に思えるかもしれませんが、あえてここでご紹介したのには理由があります。それは、この方法を試す前に必ず先ほどの「プラス1の法則」で下準備をしてから行ってほしいからです。

猫にとっての爪とぎは、生きていく上で必要不可欠な生理反応。その場所を奪われるのは、わたしたちにとってトイレを奪われてしまうようなもの。

いきなりすべてが「使用不可」だったら「どこに行けばいいの!?」と大混乱する気持ち、簡単に想像できますよね。

ですからまずは、新しい場所、新しい爪とぎ器を用意してください。家具や家の柱などを覆うのに向いている素材ですが2つのパターンがあります。

1つは猫が嫌がる素材やにおいを利用して爪とぎをさせない方法です。具体的には緩衝材(いわゆるプチプチ)や合皮を巻きます。

または柑橘系のスプレーを含ませた布で覆うのも効果的。猫は柑橘系を嫌うので自然にその場を避けるのではといわれています。もう一つはその場所が気に入っている愛猫の習慣を利用する方法です。

お気に入りが柱なら麻のヒモが巻かれた吊るすタイプの爪とぎを用意してみたり、段ボール素材やホームセンターで量り売りされているカーペット布地を巻き付けてみたり。愛猫の好みの素材が利用できます。

爪とぎのしつけ方について!

猫のしつけの中でも爪とぎは簡単にはいかない、上級編のしつけといわれています。ですが、先ほどご紹介した通り愛猫の好みを把握した爪とぎ器を用意するだけで半分成功したのも同然です。まずは愛猫の好きな素材・タイプを観察してくださいね。

マタタビ&ご褒美でしつける
使ってほしい爪とぎ器にマタタビの粉を使って誘うのは有名な方法です。猫は警戒心が強いので、新しいものに近寄りたがりません。

そんなときにマタタビ粉で興味を惹き「おもしろそうなもの」「なんだか好きになれそうなもの」といういい印象を植え付けることで、大好きな爪とぎ器に意識を変えることができます。

と同時に、使ってほしい爪とぎ器で爪をといだ時にご褒美を上げることで幸せの連鎖を生むことができます。

【あなたの愛猫の気持ち】

爪がむずむずする→いい匂いのする爪とぎにぴったりなもの発見!→爪が気持ちいい!爪とぎ開始→サイコー!ご主人がニコニコしてる→あら!ご褒美もらった!!ラッキー!!!→(翌日)爪がむずむずする→……

何度も言いますが、猫に「しかる」は効果がないどころか逆効果でしかありません。

爪とぎのしつけは・目線を変えさせる・あせらずにほめる

ということが大切です。

爪とぎ器を置く場所を工夫する
愛猫の爪とぎ器、普段どこに置いていますか?「安心してお手入れができるように」「人目のつかないように」と、家具の隙間など薄暗いところや、あまり立ち入らない場所なら逆効果になっているかもしれません。

猫の爪とぎには「所有権の主張」があると言いましたが、これは『誰かに見てもらいたい』ための行動と言い換えることができると思いませんか?

「見て見て!これ、ボクのなんだよ!!」「すごいでしょう?ワタシこんなにたくさん匂い付けたんだよ!」と、誰かに見せたいんです。

そのため、あえて

・家族が集まるリビングに置く
・寝起きすぐに爪がとげるようにベッドの横に置く

ということで解消できることも。

あなたという大好きな飼い主に、自分の雄姿(マーキングできるオトナな猫だよ)を見せたい欲求が満たされ、しかも褒められたらツンデレで有名な猫だとしても、うれしくてうれしくて仕方がないはずです。

素材やタイプに問題がなく、あなたの見える場所でワザとのように家や家具で爪をとぐ場合は、一度置き場所を検討してみてくださいね。

まとめ

もしあなたが運動の直後に水分を補給しようとしたとき、または寝起きにトイレに向かったときに大声でしかられたり、ときには手が出てパシンと叩かれたらどう思いますか?

身体が求めていること、せずにいられないことを禁止されたら混乱して恐怖を覚えてしまうかもしれません。猫にとっての爪とぎはまさに生理現象。

寝ること・食べること・パートナーを求めることと並んで爪をとぐことは、遺伝子レベルで植え付けられている行動です。

一部本やサイトでは叱ることを推奨していますが、それは猫の「嫌な思いをした場所や行動は避ける」という性質を利用しなさいと言っているのでしょう。

ですが実際に猫が嫌うのは、その嫌な気持ち、記憶、そしてその声です。猫はとても耳がいいので、わたしたち人間以上に声や音を聞き分けると言われています。

そのため、あなたの声を「嫌なもの」「怖いもの」と覚えてしまう危険性のほうが大きく、信頼関係が崩れることにつながるので、おすすめしません。叱る前にまず、あなたの愛猫が爪とぎしている場所を観察してみてはいかがでしょうか。


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