:2017/05/12  :2019/10/22

猫にトリミングは必要か?サロンに行かずとも自分で自宅で出来るの?

ペットショップなどに行くと犬のトリミングをしている光景をよく目にしますが猫はどうなのでしょうか?言われてみれば猫のトリミングを見た事は殆どありません。全くゼロではありませんが、猫のトリミングを見る機会はほとんどないと思います。猫はきれい好きなので、サロンに行かなくても自分である程度はお手入れができると思いますが、やはりプロに任せた方がきれいになるのではないでしょうか?

それともサロンにいかなくても飼い主さんがある程度はトリミングする事が出来るのでしょうか?

確かにお金を払ってトリミングしてもらえるのであればそれもいいかもしれませんが、安全面についても気になりますね!

そこで今日は猫のトリミングについてお話ししたいと思います。

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猫のトリミングとは?

「トリミング」とはシャンプー、ブラッシング、カットや爪切り、耳掃除、ときに歯磨きまで愛猫へ行うお手入れのこと全般を指します。

そんなお手入れのプロのことをトリマーといい、町でお店を見かけたりペットショップの中に併設されたりと数も増えているので、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

しかしお店に来ているのは犬ばかりで猫はあまり見かけないですよね。その謎についても迫ってみましょう。

そもそも猫にトリミングは必要なの?

結論から言うと、ズバリ「猫にもトリミングは必要です!」猫は先ほど紹介したお手入れをすべて自分で行うことができます。

例えばシャンプーやブラッシングは殺菌効果のある唾液で体をなめることによって行っていますし、爪は爪とぎや口で咥えて古い角質を落としています。耳掃除は顔を洗うときに念入りに往復してお手入れしていますよね。

自分でできるのに、なぜトリミングをおすすめするのかというと、やはり猫にだって届かない場所、自分で処理する限界があるからです。

いくら自分でグルーミングをしていても背中や首の真後ろに舌は届きにくく、どうしても不潔になりがちです。砂埃や土汚れが付いた場合は、それを口にすることで病気や体調不良につながります。

また、長毛種や毛の生え変わりの時期など抜け毛が増えるとグルーミングにも力が入り、いつも以上に大量の毛を飲み込むと最悪の場合、毛球症(飲み込んだ毛が吐くことも排便することもできなくなる病気)などを引き起こします。

爪も放置を続ければ、鋭くとがっていく一方でちょっとした猫同士のけんかが大けがにつながったりするケースもあります。また、飼い主さんが愛猫を抱っこする時にも爪が鋭いと怪我をすることもあります。

猫のトリミングはプロにお願いすべき?

それなら猫もプロにお任せした方がいいの?と思いますが、猫の性質を考えるとNGです。

「天然温泉でシャンプーします」「毛穴の奥まですっきり!スパやってます」などと書かれた看板や広告を見ると、愛猫に試してあげたい!と考えるのが親心ですが、猫にとってはストレス以外の何物でもありません。

猫は縄張り(テリトリー)をとても重要視しています。自分の慣れ親しんだ場所以外に出ることを極端に嫌いますし、そもそもほとんどの猫は水が大嫌いです。

トリマーさんがどんなに愛猫家でも技術を持っていても、愛猫にとっては知らない人であり、嫌なことをする人です。

ジェットバスだろうが天然温泉だろうが「あ~最高~。癒される~」などと思うどころかストレスフルになる可能性が大です。

猫のトリミングでの事故の事例

知らない場所に連れて来られ、体を触られまくった猫はどうなるでしょうか。暴れてトリマーさんを傷つけるかもしれません。逃げ出そうと必死になり思わぬけがをするかもしれません。実は猫のトリミング中の事故はとても多いのが現実です。

【事例1
トリミング中に猫が暴れたので首輪とリードで固定してトリミングを再開。途中トリマーが電話対応のためトリミング台から離れ、猫のみになった。

猫は何とか逃げ出そうと台から勢いよく飛んだが、リードが短く床に着地できなかった。

宙づりになり首が締まった状態で暴れたが首輪が外れることはなく、トリマーが戻った時には意識不明の重体、のちに死亡が確認された。

【事例2
トリミング中に暴れたのでトリマー2人がかりで固定。もう一人がトリミングをしていたが暴れ続けた。家に連れて帰ると猫がぐったりしていて歩こうとしない。

心配になって抱き上げようとすると、ひどく痛がって激しく鳴くので病院に連れて行ったところ、脱臼(骨折)していた。

【事例3
猫に禁忌のアロマオイル入りのシャンプーを利用。帰宅後嘔吐が始まる。病院を受診したところ、中毒症状を起こしていた。

【事例4
はじめは暴れたが途中からおとなしくなり、トリミングは何事もなく終了。しかし帰宅後ぐったりとして飲食しようとしない。翌朝息を引き取っていた。死因になるような外傷、内臓異状なく、おそらくストレス性のショック死とのこと。

このように見ていくと、トリマーの知識不足が原因?と思いがちですが、それだけではありません。それほど知らない場所でのトリミングは猫にとってとてつもないストレスであることが分かります。

わたしたちの感覚だと、全身のケアをしてもらい、スパにエステにマッサージ……贅沢に思えますが猫にとっては苦痛でしかなく、ときに命を脅かす恐ろしいものになることも。愛猫のために何が一番いいことなのか、考えさせられる事例です。

猫のトリミングは麻酔を使うの?

普通のペットショップやトリミング専門店で麻酔を使うことはまずあり得ません。麻酔の薬剤は獣医師の処方がないと購入できませんし、使用するときにも獣医師が立ち会う必要があるからです。

また、動物病院でも麻酔は最終手段です。普通のシャンプーくらいでは何も使いません。

そもそも麻酔は全身に負担がかかるので診察や血液検査をし、麻酔をかけても大丈夫なのか慎重に判断する必要があります。持病があったり、高齢猫の場合は麻酔が原因で命を落とすことになりかねないからです。

カットが必要で、暴れると怪我をするときに鎮静剤で落ち着かせることはありますが、最初から「麻酔を使います」という病院の場合は、どのような方法をとっているのか、安全面はどうなのかなど、一度しっかり説明を聞くことをおすすめします。

まとめ

愛猫の健康のためには定期的なトリミングが必要なことはわかりましたが、いざ自分でやろうと思うと不安もつきものですよね。

そんなときは、予防接種や定期検診の時など、動物病院に行ったときにぜひ一度、獣医師さんに相談してみてください。愛猫の安全な保定方法、爪切りの位置や手入れのコツを教えてくれます。

病院によっては獣医さんや動物看護士さんがお手入れ教室を行っているところもありますので、興味がある方は検索してみてくださいね。

また、動物病院は診察・治療がメインなので飼育相談は〇曜日のみ、午後〇時以降などあらかじめ決めてあったり、予約制だったりすることも。かかりつけの病院に事前に連絡して尋ねると安心です。

動物病院に行くのが大変!できればいつも過ごすお部屋でトリミングしてほしい!という飼い主さんには、出張サービスを行っているトリマーさんやお店もあるので問い合わせてみてはいかがでしょうか。

最近は愛猫をブラッシングしながらムダ毛が取れたりカットができるブラシや、指サックのように指にかぶせて使う耳掃除グッズや歯磨きができるものなど便利なお手入れ道具もたくさん出ています。

愛猫の性格を見極めながら、ストレスを与えないようにトリミングができるのは、結局のところ信頼関係のある飼い主のあなただけです。まずはひとつでもいいので、少しづつあなたができるお手入れを増やしてみませんか。


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