:2017/06/06  :2019/01/18

猫の縄張り(テリトリー)は家の中にもあるの?縄張りの範囲は?縄張り争いで喧嘩もするの?

野良猫には縄張りがあり、新しい猫が縄張りに入ってくると、すごい声で喧嘩をしていることがありますね。縄張り争いをする猫はたいていの場合オス猫です。エサの確保や狩りの場として縄張りを持つのが猫ですが、エサに困らず繁殖もほとんどすることがない家で飼われている家猫にとっては、縄張りは必要ないように感じます。

しかし、猫の本能から、家猫でも縄張りを持つことがあります。今日は、猫の縄張りについて、範囲や縄張りに関する喧嘩などについてお話ししようと思います。

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猫の縄張り!範囲はどの位?

通常外で暮らす猫の縄張りは半径50m500mと、とても広い範囲になります。確実にエサを確保できるだけのスペースが必要ということと、広く縄張りを持ち、その中にいるメス猫に自分の子どもを産ませて、自分の子孫を残すということが理由です。

そのため、野良猫は周りのオス猫たちと戦い、少しずつ自分の縄張りを大きく広くしていきます。ただし、私たち人間と違い、猫はそういった縄張りの必要性を誰かに教えてもらうわけではありません。

本能として必然的に知っているのです。ですから、野良猫のように外で暮らしていない、ペットで室内飼いの猫でもその本能は持っています。

しかし、大豪邸でもない限り、半径50m以上もある縄張りを持つことは家の中では叶いません。家猫はどのようにして自分の縄張りをつくっているのでしょうか?

猫の縄張り!室内で多頭飼いでも家の中に縄張りはあるの?

多頭飼いのある私の体験から言いますと、室内飼いの猫にもしっかり縄張りはあります。ただし、その範囲はとても小さく、座布団1枚分やクッション1個分などのこともあります。とくにオス猫は縄張り意識が強いと感じることが多いです。

私が飼っているオス猫は、寝室にしている1室をまるまる自分の縄張りのように振る舞います。私たち飼い主が寝るために部屋にいても、まったく気にせずに一緒に眠ったりします。

最初はとても甘えん坊な子なので、寝るときに私たちを独り占めしたいのだと思っていました。しかし、日中私たちが寝室にいないときにも、ほかの猫が寝室に入るだけで追い払いに行くのを見て、どうも寝室を自分の部屋のように考えているのだと気づきました。

幸いほかの猫はあまり縄張り意識が強くなく、喧嘩にはならないのですが、それぞれお昼寝スペースなど自分の居場所と呼べる場所をしっかりと確保しており、多頭の室内飼い猫でも縄張りは作るものなんだなと感じました。どんなに小さなスペースだとしても、猫にとっては大事な縄張り。

「仲良くしなさい。」と言って無理に他の猫を縄張りに入れたりすると、ストレスになりますし、自分の縄張りだとアピールするためにマーキングに発展してしまうこともあります。室内飼いでも縄張りは必要なのだということをよく覚えておいてあげてください。

縄張りで他の猫と遭遇!喧嘩になるの?

縄張りで他の猫と遭遇しても、すぐに喧嘩が始まるかというと、そういうわけでもありません。まず、相手が誰なのかによります。もし顔見知りの猫だったり、その縄張り内で暮らしている猫でしたら、喧嘩にはなりません。

お互いに臭いをかぎあったりとあいさつをしてそのまま別れます。もし、まったく知らないよその縄張りから来た猫だとしたら、そうはいきません。

縄張りに侵入してきた猫が若ければ余計です。野良猫として暮らしている猫は、成長して成猫になると、自分が生まれた縄張りからは追い出され、自分で新しい縄張りを見つけることになります。

安住できる縄張りを見つけ、そこのボスに認められるまで、さまざまな縄張りをうろうろとさまようことになるのですが、住みたい縄張りを見つけてもすぐに仲間に入れてもらえるわけではありません。

喧嘩になって負けても、何度もかかっていき、ボスに認められるまで喧嘩を挑むしかないのです。元々縄張りに住む猫も、こういった事情があるため、よそから来た猫を簡単に受け入れるわけにはいきません。

時には、近くの地域から縄張り拡充を狙ったオス猫が来る場合もあるので、よそから来た知らない猫とは、喧嘩をするようになっているのです。

家の中ではそれほど大きな喧嘩に発展することはほぼありません。狭い空間で一緒に過ごしているものですから、猫同士も理解し、相手の縄張りに入り込まないようにするからです。

ただし、家飼いの猫は、少しのほほんとしており、猫同士のルールに疎くなってくる猫もいます。我が家でも、「家の中だしいいじゃん」とふらふら他の猫の縄張り箇所に入り込んだ猫が猫パンチされたり、すごい声で怒られたりしていることもあります。

怪我をしたりするような喧嘩には発展しないことがほとんどです。もし家の中で喧嘩になっているのを見つけても、決して怒ってはいけません。

どちらも悪いことをしているわけではないので、気になるときには少しよそへ気をそらしてあげて、喧嘩を止めるようにしましょう。

縄張り争いで喧嘩に負けたらどうなる?

縄張り争いで喧嘩に負けた場合には、その地域から出ていくことが猫同士のルールであることがほとんどです。

もしくは、前述のとおり、その地域のボスに気に入られれば、その縄張り内で暮らすことはできますが、その場合大きな顔をして生活はできません。下っ端猫として、その縄張り内の猫社会で少しずつ地位を上げていくしかありません。

喧嘩に負けた縄張りから出たあとも、同じようによその縄張りで勝つまで喧嘩をするか、気に入った地域があれば、その地で下っ端猫になるか、しか道は残されていません。オス猫は自分の住む縄張りが決まるまで放浪し続ける定めなのです。

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縄張りが変わる事もあるの?

前項でお話ししたとおり、喧嘩に負ければ縄張りを変えるしかありません。基本的には不動のボスがいるのが猫社会ですが、ボスと言えども決して油断はできません。

さまざまな縄張りでいろんなオスと喧嘩して強くなってから、ある縄張りのボスを倒して急に君臨し始める野良猫もいるからです。ボスじゃなければ安泰なのかと言えば、そういうわけでもないようです。

新しいボスが気に入らない、逆に新しいボスに嫌われたなどの理由で、今まで住んでいた縄張りを追われることもあります。野良猫の社会は本当に厳しいものです。

ちなみに、室内飼いの猫の縄張りももちろん変わることがあります。ただし、そちらはお気に入りのスペースが変わるというだけのかわいらしいものなので、それほど心配はありません。

過ごすスペースが変わったように感じたら、他の猫がそこを侵害しないよう、少しだけ注意を払ってあげるとよいですね。

我が家でもそうですが、1匹が気に入った場所はたいてい他の猫にとっても居心地の良い場所だったりするので、取り合いになることもあります。

幸い我が家の場合には、オスの成猫が1匹なこともあり、時間差で交代しながらその場所でお昼寝をするなど、猫同士のバランスが取れていますが、オスの成猫が複数いる多頭飼いの場合には、喧嘩になることもあります。

メスの猫でも縄張りはあるの?

今までの話だと、縄張り争いはオス猫だけのもののように感じますよね。実は、メス猫にも縄張りはあります。ただし、メス猫の場合には、ほとんどが期間限定です。

メス猫が縄張りを気にして喧嘩にまで発展するのは、子どもがいるときです。子猫を出産したメス猫はとても神経が過敏になっていて、子どもに危害を加えようとするものには容赦しません。

よそから来たメス猫でもそうですし、自分の縄張りで一緒に暮らしていたオス猫に対しても、です。母は強し、そんなときのメス猫の剣幕はオスの成猫でもびっくりして逃げるほどだということですよ。

猫は元々メス猫の方が気が強いことやオスと違って喧嘩のルールにのっとって喧嘩をするというよりは感情的に喧嘩をするので、喧嘩をしたときには、怪我をしやすいさせやすいという難点があります。

家の中でメス猫が喧嘩をするときには、うまく止めてあげる方が怪我をする心配がなくて良いです。

まとめ

猫の縄張りについてお話ししてきました。縄張りには喧嘩がつきもの。外にはまったく出ない室内飼いの猫なら安全かと思えば、どうやらそうでもないようです。

できたら喧嘩や怪我は避けたいところですが、猫の本能を守るためにも縄張りは必要。喧嘩も怪我をしない程度なら見逃してあげましょう。

もし、おうちの猫ちゃんがなんだか家の中を取り留めもなくうろうろしているのを見かけたら、縄張りである家の中を巡回しているのかもしれません。

入られたくないところの扉は閉めておき、あとは「あっ縄張りのパトロールだな」と思ってやさしく見守ってあげてください。


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