:2017/07/30  :2019/06/15

10歳以上のシニア猫がかかりやすい病気とは?医療費はどの位かかる?

住環境や食事の改良により、家猫の平均寿命はどんどん長くなってきています。以前は10歳を超えれば長寿猫、という感じでしたが、最近では20歳を超えて生きる猫も珍しくありません。世界で見ると38歳まで生きたという猫までいるようです。10歳の猫で、人間でいうところの56歳、20歳の猫ですと、96歳となります。人間と同じく、少しずつ体も弱ってきてしまいます。

それでも長く一緒に暮らしてきた愛猫には、いつまでも元気でいてほしいもの。そのためには、定期的に健康診断を受けたり、病気になった時には適切な治療を受けることが必要不可欠です。

10歳を超えたシニア猫はいったいどんな病気に気をつければいいのか、また病気になったときにはどのぐらいの医療費がかかるのか、そして、病気にならないためには、どう生活していけばいいのか、などシニア猫の健康に関するお話しをしていきたいと思います。

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猫は高齢になると病気しやすくなるの?

私たち人間と同じく、猫の体も加齢とともに老化していきます。体中の機能が少しずつ弱くなっていくことで、病気になりやすくなります。また、病気になってしまうと回復も遅いですし、病気になった影響でほかの病気を誘発しやすくなります。

歯周病が進んで歯が少なくなり、食べものが上手に食べられなくなるのも良くありません。また、消化器官のはたらきも弱まるので、すぐにフードを吐いてしまったりということもあります。人間の場合には、加齢とともに食欲は少しずつ減り、食べる量は減っていくものですが、猫の場合には、そうでもありません。

年をとってからの方が、食事を必要とするので、よく食べるようになります。それが口腔内の機能低下や消化機能の低下によりうまくいかないと、必要な栄養が摂取できないので、良くないのです。

老猫がかかりやすいのが、慢性腎不全です。腎臓のはたらきが低下すると、体内の老廃物が排出されず、体内に残ってしまいます。その結果、腎不全が引き起こされます。腎不全になると、高血圧リスクも高まったりと、命に関わる病気にもつながります。

逆に、変形性関節症は、慢性腎不全との因果関係があり、1つの病気から次々と別の病気のリスクがあがってしまっていくのです。このほかにも、がん、心臓病など人間でも3大死因にあげられるような病気のリスクは、加齢とともにあがってきます。

猫が壮年期、老年期に入ってきたら、こまめなスキンシップで早めに病気の予兆に気づけるようにしたいものですね。

病気になった時の医療費は?

若い猫とちがい、シニア猫の病気は長期戦になることが多いです。そのため、医療費は高額になることが多く、しかも10歳を超えるとペット保険への加入条件も厳しくなってきます。猫が10歳を超える前に、老後の医療費について考えておく必要があります。

シニア猫に多い、慢性腎不全。これは、かかったが最後、亡くなるまで治療が続くことが多いようです。点滴での治療がメインになるため、家で飼い主さんが注射を施したとしても1ヶ月40,00050,000円、毎日通院して点滴をするとなると1ヶ月数十万、といった費用がかかってきます。

症状が軽ければそこまでの費用はかかりませんが、完治は難しい病気なので、治療は長く続きます。同じく長く治療が続くのが、糖尿病です。やはり、自宅でのインシュリン注射が必須になるので、1ヶ月20,00050,000円、年間で数十万の費用がかかってきます。

10歳を超えると一気にリスクがあがる病気が、甲状腺機能亢進症です。10歳を超えたシニア猫なのに、急に若いころのように動くようになった、落ち着きがなくなった、などの症状があるときは要注意です。

点滴などが必要な腎不全や糖尿病とはちがい、甲状腺機能亢進症は、療法食と呼ばれる栄養素を調整してあるフードで治療が進められます。

ただし、多頭飼いで他の猫に食べられたり、他の猫のエサを食べてしまう恐れがあるときには、内服薬での治療になります。初診の際に、数万かかることはありますが、両方食なら2kg3,500円ほど、お薬でも1ヶ月10,000円いかないぐらいで済みます。

ただし、症状によっては、甲状腺から腫瘍を取り除く手術をすることもあり、その場合には十万を超える金額が必要になることもあります。

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シニア猫が健康面で気を付けるべき点は?

シニア猫が病気にならずに元気にいるためには、いくつか気を付けることがあります。まず、年2回は健康診断に出かけること。成猫の場合は年1回の健康診断が推奨されていますが、10歳を超えたシニア猫の場合は、年に2回は必要です。

そして、尿検査と血液検査をお願いするようにしましょう。健康診断にはさまざまな検査の種類があり、細かくいろいろと調べるのも大切ですが、猫のストレスにならないようにすることもポイントです。

家での生活では、食事の管理も大事になってきます。1回に食べる量は減りますが、必要とする食事の量は決して減りません。一日の中でこまめに食事ができるような環境を作ってあげる必要があります。

そして、シニア猫に必要な栄養素が配合されたシニア用のフードにきちんと切り替えること。若い猫とシニア猫とでは、体に必要な栄養が違ってきます。シニア用フードはその点きちんと計算されて作られていますので、きちんと分けてあげることが大切です。

猫の様子に目を配ることや、こまめに体を触ることを忘れないようにしましょう。普段から様子を見ていたり、体に触れていれば、ちょっとした変化にも気づくことができます。

シニア猫になると、以前よりも甘える子もいますので、構ってほしそうなときにはしっかり遊んだり、撫でてあげたりしてください。

我が家のおばあちゃん猫も、以前は私の姿を見ても逃げて姿を見せないほどでしたが、ここ数年は、すりすりと寄ってきたり、撫でる顔をこすりつけたりしてきます。

かわいくてうれしく思う反面、歳をとったんだな、と寂しく感じることもあります。一日の中でも、ほかの若い猫よりもなるべく気をつけて様子を見るようにしています。

そして、ストレスの軽減も大事なポイントになります。室温は大丈夫か、他の猫との関係はどうか、居心地が悪そうにしていないか、など様子に目を配っていれば気づきやすくなりますよ。

人間も同じですが、ストレスは体調不良につながります。ストレスの原因になるものを減らし、気持ちよく過ごせる環境を作ってあげましょう。

まとめ

さて、シニア猫の病気や治療費、気をつけるべきポイントなどについてお話ししました。10歳を超えれば、猫と一緒にいられる時間もそれほど長くはありません。それでもかわいい猫ちゃんと最後までなるべく元気で一緒に暮らしたい、と願わない飼い主さんはいません。

私自身もその一人です。猫ちゃんが最期の時を迎えるまで、なるべく元気でいてくれるよう、猫が若いときから老後の医療費に備えて保険に加入したり、1100円でも十分ですから、ペット貯金をしておきましょう。

また、定期的な健康診断やワクチンを欠かさないようにし、小さな体調不良も放ったらかしにならないように気をつけましょう。

飼い主さんのちょっとの心がけ一つでも猫ちゃんの老後を守ることができます。大事な猫ちゃんとの暮らしのため、今一度猫の老後への備えを考え直してみませんか。


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