:2018/02/17  :2018/02/18

猫のマイクロチップとは?デメリットはあるの?GPSとの違いは?

先日動物病院に我が家の末っ子の避妊手術で行った時の事、先生から「マイクロチップは入れますか?」と聞かれたのでした。何故急にマイクロチップの事を聞かれたのか分かりませんでしたが、恐らく「手術するついでに埋め込みますか?」と言った感じだったと思います。

でもその時はマイクロチップについてもあまり知らなかったので断りましたが、欧米ではペットにマイクロチップを埋め込むケースが多いようです。国によってはペットの身分証明が義務付けられている為、身元の証明ができるようにマイクロチップを埋め込んでいるケースもあります。

その一方でマイクロチップの装着は健康被害が出るなどと懸念する人もいます。そこで今日はマイクロチップのメリットやデメリット、費用なども含め、マイクロチップについて色々と見ていきたいと思います。

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猫のマイクロチップとは ?GPSとの違いは?

マイクロチップとは15桁の数字の識別番号が記録されている電子標識器具で動物の個体識別、いわば身元証明をする為の物です。形や大きさは直径2mmで長さが約10mmの円筒状で欧米をはじめ、世界中で使われています。そして、日本でも犬や猫などのペットに埋め込むオーナーが増えています。

マイクロチップに振られている15桁の識別番号は専用のリーダーをかざして読み取る事が出来ますので、あなたの愛猫が迷子になって動物保護センターや保健所に保護された場合でもあなたのもとに戻ってくる可能性が高くなります。

因みにマイクロチップはGPSではないので迷子になった猫の居場所を特定できるものではありません。あくまで保護された時にマイクロチップのリーダーをかざす事でその猫の情報が特定できる、というものです。猫の情報が特定できるので飼い主の情報も分かるという仕組みですね。

因みにGPS(グローバル・ポジショニング・システム)は居場所を特定する事が出来ます。カーナビや携帯のGPSはお馴染みですが、猫に着けるタイプのGPSは日本では普及していません。


GPSを使って移動した経路を記録するGPSロガーはありますが、リアルタイムで居場所を特定できる猫用のGPS製品は日本ではまだメジャーではありません。

ただし、猫グッズにも少しづつではありますがIT化が進んでいますので、何れは猫の居場所がリアルタイムで分かるリーズナブルなGPS製品が出てくることも期待できると思います。

猫のマイクロチップ!メリットやデメリットは?

マイクロチップを埋め込む事で得られるメリットはたくさんありますが、デメリットもあります。それぞれ見ていきましょう。

メリット
先ずはメリットですが、マイクロチップには5桁の個体識別番号が記録されていますので、あなたの愛猫が迷子になってもリーダーで読み取る事が出来れば誰の猫か特定ができます。その結果以下のメリットを得る事が出来るのです。

・迷子になって保護された時にリーダーで読み取る事できれば飼い主が分かる
もしあなたの愛猫が迷子になってもマイクロチップを埋め込んでいれば身元が分かるのであなたに連絡が来ます。結果的には飼い主不明で不要な処分の対象からは外れます。

・事故に遭遇した際の飼い主の特定
飼い猫が事故にあってもマイクロチップを埋め込んでいれば飼い主の特定ができます。このケースは完全室内飼いではなく、家と外を自由に行き来している猫に有効な対策と言えるでしょう。

・無責任に猫を捨てる事が出来なくなる
マイクロチップを埋め込んだ猫はむやみやたらに捨てられなくなります。捨てて保健所に保護されてもリーダーで読み取る事で飼い主に連絡がいくからです。とは言いつつもそれでも飼育を放棄する人もいるかもしれませんが、マイクロチップを埋め込んだ猫は飼い主の特定ができてしまう為、捨て猫を減らす為の一定の抑止力になる事も考えられます。

・マイクロチップの埋め込みは負担にならない
マイクロチップの埋め込みは手術で行う訳ではありません。挿入はチップ注入器と呼ばれる専用の注射器のような器具を使い、麻酔なしで皮下に埋め込みます。

・耐用年数が長く、脱落したり破損する可能性も極めて低い
マイクロチップは一度埋め込んだら自然に脱落する可能性が極めて低いです。また、耐用年数が長く、愛猫が生きている間に交換する必要はありません。更には破損リスクも極めて低いです。

デメリット
マイクロチップはメリットだけではありません。次はデメリットについても見ていきましょう。

・データコードや通信方式が完全に標準化されていない
マイクロチップのデータコードと通信方式にはいくつかの種類があります。その為、マイクロチップの規格に準拠したリーダーでないと読み取れないケースもあります。

日本では主にペット用のマイクロチップとしてはISO規格に準拠しているFDX-Bという規格のものが流通していますが、中にはISO規格に準拠していないマイクロチップもあるのでISO準拠のリーダーでは読めないケースもあります。

・リーダーの普及率が十分ではない
各都道府県の行政に於けるマイクロチップのリーダーの導入状況についてはまだ十分ではありません。ですので、もしマイクロチップが埋め込まれた猫が保健所などに保護されてもリーダーが無ければ飼い主の特定が困難となります。尚、リーダーは各都道府県行政以外に動物病院で導入しているケースもあります。

・情報が変更となった場合には届け出が必要
マイクロチップの装着に伴い、動物ID普及推進会議(AIPO)への情報の届け出が必要となります。これについては後述しますが、届け出た情報に変更が発生した場合には変更の届をする必要があります。

例えば引越しなど、飼い主の属性情報が変わった時などです。変更届は郵送かFAX、またはオンラインで行う事が出来ます。

一番手軽なのはオンラインで、変更用のサイトにアクセスし、必要事項を入力して最後に申請ボタンをクリックすれなOKなのですが、若干とは言え手間がかかります。

マイクロチップ装着による健康被害はないの?

マイクロチップを装着すると健康被害が生じると懸念する人もいますが実際はどうなのでしょうか?日本ではマイクロチップが原因で健康被害が生じたという事例は聞いたことがありませんが、海外ではマイクロチップが原因で健康被害が生じた事例もあるそうです。

中にはマイクロチップが原因で癌になったという事例もあるようです。ただし、その原因が本当にマイクロチップなのかどうかは分かりません。たまたまマイクロチップを装着した周辺に疾患が生じたという見方をする人もいるようです。

いずれにしてもマイクロチップが原因の健康被害についての真偽の程は定かではありませんが、健康被害が本当にある場合にはもっと問題が顕著化すると思いますので、そんなに気にしなくてもいいかもしれませんね。

マイクロチップの費用は?どんなデータを登録するの?

マイクロチップの装着費用は動物病院によって違いますが数千円程度でできます。尚、マイクロチップには15桁の識別番号が登録されていますが、それだけでは愛猫や飼い主の情報と紐づかないので、それらの属性情報をデータベースに登録する必要があります。

現在日本では動物ID普及推進会議(AIPO)がマイクロチップのデターベースを管理しているのでAIPOに必要なデータを登録します。

登録する情報としては飼い主と獣医がそれぞれ登録用紙に記入するのですが、飼い主の記入項目としては、所、氏名、電話番号、メールアドレス等です。

獣医の記入項目は動物の名前、生年月日、性別(去勢・避妊の有無等)、種類、種類コード、毛色コード、15桁の識別番号等、必要な項目を記入してAIPOに登録依頼をすると3週間程度で登録が完了します。因みにAIPOへの登録料は1,000円です。

まとめ

今回はマイクロチップについてのお話でした。日本でのマイクロチップの普及率はまだまだですが、東日本大震災をきっかけに多くの猫のオーナーさんがマイクロチップに関心を持ったようですね。

マイクロチップを装着すると愛猫が迷子になったりした場合に連絡してもらえる可能性が高くなります。とは言いつつも保健所など最寄りの行政機関でマイクロチップリーダーが導入されていない場合にはこの限りではありません。

日本ではまだマイクロチップの装着は義務化されていませんが、IT化が進むこの世の中ですので、今後はマイクロチップの普及率も増えていくと思います。

現在はまだ飼い主の選択で決められますので、メリットとデメリットを良く見極めたうえで考えてみて下さいね!


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