:2017/07/09  :2019/06/15

猫が毛づくろいをする理由は?毛づくろいしすぎてハゲても大丈夫?

猫のイメージというと、ぽかぽかの陽だまりで毛づくろいをしている様子を思い浮かべる人も少なくないのでは?猫と言えば、毛づくろいをする姿が印象的ですよね。猫を飼っている人でも、「あれ、さっきも毛づくろいしてなかった?」と思うぐらい、猫はよく毛づくろいをします。実際に猫を飼っている人だと、毛づくろいしすぎてハゲるのではないかと心配になったり、実際にハゲてしまっている子もいます。

これって心配ないのでしょうか?私たち人間は毛づくろいをしないので、毛づくろいに関しては未知のことばかりですよね。

今回は猫の毛づくろいについてお話ししていきます。どうして毛づくろいをするのか、といったことから、心配な毛づくろい、猫同士の毛づくろいなど、猫とは切っても切れない毛づくろいについて詳しくなりましょう。

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猫は一日にどの位毛づくろいしてる?

気が付くとつねに毛づくろいをしているように見える猫、実際にはどのぐらいの時間、毛づくろいをしているのでしょうか。

現在わかっているのは、猫は、一日に起きている時間の3050%を毛づくろいに使っているということ。成猫で10時間、子猫や老猫で5時間ほどが起きている時間とされているので、成猫だと35時間、子猫などで1.52.5時間は毛づくろいに使っていることになります。

そりゃ見るたび毛づくろいしているはずですよね。毛づくろいを人間でいうお風呂やお化粧、身支度など見た目を整えるという役割でとらえると、これってとても長いです。

しかし、どうやら猫にとっても毛づくろいは、ただ見た目を整えたりするための行為ではないようです。毛づくろいにちゃんとした目的があれば、起きている時間の半分近くを毛づくろいに費やしてもおかしくありません。次では毛づくろいの理由について見ていきましょう。

なぜ毛づくろいばかりするの?

私たちが思っている以上に、猫の毛づくろいにはさまざまな理由があります。それぞれの理由によって毛づくろいを行うため、私たちから見ると、しょっちゅう毛づくろいをしているように見えてしまうんですね。

まず、毛をきれいにするための毛づくろいです。これは、被毛についているホコリやゴミをとったり、抜けた毛を取り除くことで、体の感覚を研ぎ澄ましておくという意味も持ちます。

猫は全身の毛からも、周囲の環境を捉えるため、この毛づくろいが欠かせないんですね。全身の毛をきれいにしておくことで、猫は皮膚炎なども予防します。さらに、舐めて唾液をつけることで体温調節も行います。舐めて被毛を濡らし、その唾液が蒸発するときに体にこもった熱が一緒に逃げていくというシステムなのです。

反対に冬の寒い時期には、毛を舐めて浮かせることで、毛の間に空気を取り込み、体の周りを温めるという役割もあります。夏の暑い季節や冬の寒い季節に猫が必死で毛づくろいをしているときには、室内の温度も少し気にしてみましょう。

次に、匂いを消すための毛づくろいです。飼っている猫を撫でてやったあとに撫でた箇所をすぐに毛づくろいされたり、食事後に口の周りや胸元の毛を必死に舐めていることがありませんか。

あれは、体について飼い主さんの匂いや食べたものの匂いを消すために毛づくろいをしているのです。理由がわかれば納得ですが、それでも撫でてやった場所をすぐに毛づくろいされてしまうと、ちょっと傷つきます。

我が家の猫も、撫でてくれ、と寄ってきたのに撫でた途端に毛づくろいするので、ちょっと切ない気持ちになることがあります。気分がいいときには、そのまま撫でられたままでいてくれることもありますが…。

最後に、気分を変えるための毛づくろいです。気分を変えると言ってもよくわからないですよね。猫の転位行動というのです。

たとえば、猫が遊んでいて必死で走っているときに足を滑らせて転んでしまうことがあります。そのとき、すぐに毛づくろいしませんか。または、いたずらをしようとして、する直前に見つかって止められたあと、急に毛づくろいを始めることがありませんか。

これらが転位行動です。緊張や強いストレス、不安などを毛づくろいすることで抑え、気分を落ち着かせるための行動なのです。

毛づくろいと一言にいっても、たくさんの種類の毛づくろいがありましたね。これだけの理由があれば、一日中毛づくろいをしていても、仕方ないです。

毛づくろい出来ない部分はどうするの?

体の柔らかい猫はたいていの部分を自分で舐めて毛づくろいすることができます。しかし、そんな猫でも毛づくろいできない部分がいくつかあります。

顎の下や首回り、そしておでこから頭の後ろにかけてです。どう顔や首を動かしても届かないところで、猫が撫でてやると喜ぶ部分ですよね。そういった部分は、スキンシップがてら撫でてやったり、ブラッシングをこまめに行いましょう。

猫本人はブラッシングしているつもりでも、猫にも毛づくろいの得手不得手があり、下手な子は毛づくろいしていてもすぐに毛玉を作っていたり、同じような場所しか毛づくろいできていなかったりします。

また、毛づくろいによって抜けた毛を飲みこむことで、胃の中でできた毛玉をたくさん吐いたり、毛球症になるのを防ぐ意味にもなります。ですから、こまめに毛づくろいをしている猫とはいえ、ブラッシングは欠かさず行ってあげてほしいのです。

毛づくろいしすぎてハゲても大丈夫?

いくら頻繁に毛づくろいをするとはいえ、ハゲるほどに毛づくろいをするのは、ちょっと大丈夫とは言えません。

ハゲるほどに毛づくろいをしているということは、その箇所ばかりを集中して毛づくろいしているということ。何かの皮膚疾患にかかっているか、かぶれていたり傷ができていたり、もしくは強いストレスを抱えている場合もあります。

知り合いの猫も、同居している他の猫との関係などのストレスによって、一か所の毛づくろいを続けた結果、皮膚がしっかり見えてしまうような状態になり、症状が落ち着くまで術後服のような服を着て生活することになりました。

我が家にも、アレルギー持ちの猫がおり、季節の変わり目などに皮膚炎を発症しやすいです。早めに見つけて病院に連れて行くようにしていますが、一度できてしまった皮膚炎は猫も舐めるのを我慢するのがつらいようで、止めても止めても舐めてしまい、結局自分自身の唾液から細菌が入りこんで化膿してしまうこともあります。

ハゲてしまっているようなことがあれば、猫自身は元気にしていても、一度病院に連れて行って問題がないのか、診てもらいましょう。

なぜ他の猫の毛づくろいもするの?

猫同士の毛づくろいは、仲良しのサインです。毛づくろいをしあっているということはお互いに行為があり、信頼関係にあるということなので、良いことです。

メス猫の場合には、家族や大事な存在と認めた相手には、老若男女関係なく毛づくろいをしてあげます。逆にオス猫は、オス猫に対して毛づくろいをしてあげることはほぼありません。

去勢前のオス猫の場合には、他の猫に毛づくろいをしてあげることもそれほど多くないとされています。まれに、去勢後のオス同士でとても仲が良ければ毛づくろいをし合うこともあるようです。

仲良く毛づくろいしあっていても、急に噛んだりすることがあります。我が家でもオス猫がすることがありますが、これは毛づくろいをし合う中でも相手より優位に立とうとするがゆえの行動なのだそうです。それほど強く噛んだりしなければ、放っておいても大丈夫です。

他の猫に対して毛づくろいをする中で、先ほど話に出てきた毛づくろいできない場所、首回りやおでこから頭の後ろにかけてのあたりを毛づくろいしてあげているときには、親愛の行動を超え、家族と認めていると捉えることができます。

自分では毛づくろいできない場所をきれいにして世話してあげるということは、家族としても行動なのだそうです。まったく縁のない猫同士を飼っていて、顔周りを毛づくろいしあっている姿が見られたら、とてもうれしいでしょうね。

まとめ

猫の毛づくろいについてお話ししてきました。我が家のように多頭飼いをしていると、家中のどこかで常に誰かが毛づくろいをしているような状態ですが、それにもきちんと理由があるんですね。

ただの毛づくろいと侮るなかれ、猫の毛づくろいにはさまざまな意味があり、猫はそれをうまく使い分けながら毛づくろいしていたことがわかりました。

猫が毛づくろいしている理由がわかれば、室内の環境や体調などにも注意が払えます。猫の毛づくろいの手助けとして、飼い主さんがしてあげられるのがブラッシングでした。ブラッシングは猫の体調を確認でき、スキンシップの時間にもなりますので、ぜひこまめに行いましょう。


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