:2017/07/25  :2019/01/27

猫が太ると病気になりやすい?猫の肥満の基準とは?肥満は何キロから?

人間にとっても、悩みの種となりやすい体重。若い間はスタイル維持の意味で、年齢を重ねるとともに肥満からの病気などが気になるようになってきます。適正体重よりも太りすぎると体にも悪影響になりますので、本当に太りすぎには気をつけなければなりません。実は、肥満を気にしなければならないのは人間だけのことではありません。

おうちで飼っている大事な猫たち、彼らも肥満が体に悪影響を及ぼすことがあるのです。でも、短毛の猫ならまだしも長毛の猫たちは見た目から肥満かどうかもわかりにくいですし、たとえ短毛で体型がはっきりわかる子でも、どこからが肥満なのかは判断しにくいものです。

それでも、飼っている猫が肥満からの病気にならないために、体重管理も飼い主さんの大事な役目。

今日は、猫の肥満の定義や、肥満になったときになりやすい病気、そして肥満かどうかを判断する方法などについてお話ししていきたいと思います。

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猫の肥満の定義とは?

猫の肥満って、どういった基準で決まっているのでしょうか。私自身も猫を飼っていますが、はっきり言って見た目で肥満かどうかは判別できません。体重もこまめに測ってやってはいますが、実際どの体重になれば肥満なのか、難しいところです。

近年、飼育環境が良くなってきていることもあり、室内飼いの猫の約4割が肥満気味であるという統計も出てきているようです。

猫は種類によって、どのぐらいの体重まで成長するのか、というところも大きく変わってきます。シンガプーラやトンキニーズのような小型の子たちと、メインクーンやノルウェージャンフォレストキャットのような大型の子たちでは、成猫になってときの体重にも大きな開きがあります。

そこで、猫の肥満を判断するには、ただ体重を見るだけではない基準があるようです。私たち飼い主でも猫の肥満に気づく方法はぜひ知っておきたいですよね。現在、猫の肥満を判断する基準は3つあります。

体重での比較
猫が1歳から1歳半のときの体重がその猫の適正体重です。そのときの体重に対して120%を超えたときには、肥満と判断されます。

たとえば、1歳で4kgだった猫が4.8kgを超えた場合は、肥満となります。ただし、1歳の段階ですでにまるまるしていたり、1歳の段階で家に迎え入れていなかったり、病院での診察を受けていなかったりすると、体重での判断は難しくなります。

自宅で猫の体重を測るときには、自分一人で体重計に乗り、そのときの体重を測定。そのあと猫を抱っこして体重計に乗るという方法が最も有効です。

抱っこがあまりにも嫌いな子でしたら、段ボールなどの中に猫を入れて測り、そのあと猫が入っていたものの重さを測り、差を調べるという方法もあります。

BCS
ボディコンディションスコアと言い、猫の体を触って体型を確認する方法です。注意する箇所は3点。「肋骨の感触を確かめることができるか」「上から見たときに腰のくびれを認識できるか」「横から見たときにお腹に脂肪があるか」の3つとなります。

肋骨については、わき腹を触って、肋骨の感触があるかないかなので、わりと簡単にわかります。抱っこするときだけでも確認できますね。

2点目の腰のくびれについては、上から猫の姿を見たときに、首、胴、腰と太さに差がなければとくに問題なしです。もし胴から腰にかけて曲線を描くように丸くなっているようなら肥満でしょう。

ちなみに我が家にはこの曲線が見える子が1匹います。3点目の横から見たときもわかりやすいです。お腹のあたりに肉が垂れて見えず、下のラインが床と並行なら問題なしです。

もし垂れているなら肥満かもしれません。ただし、このBCSも判定が難しいものですから、決めつけずにかかりつけ医に診てもらうのが一番です。

FBMIの測定
これは猫のBMIで、胴回りとひざからかかとまでの長さを測り、その対比から肥満度を決定するというものです。

胴回りと一言にいっても、正確に言えば第8肋骨と第9肋骨の間で測定、足もひざからかかとまでとやや測りにくい部位ではあります。

一番正確な肥満度認定ではありますが、何しろ素人には測りにくいのが難点です。私自身もこれを知ったときに、飼っている猫すべて調べましたが、抵抗されるわ、どこを測ればよいかもたつく、で大変でした。

こちらもワクチンなどのタイミングで年に1度以上はかかりつけ医に診てもらうのが良いでしょう。

3つの基準をご紹介しましたが、はっきり言ってどれも素人が勝手に判断するには難しいものばかりです。勝手に判断せず、最低年に1度はかかりつけ医に肥満度も見てもらうのが一番でしょう。

肥満になった場合のリスクとは?

「猫なんだから少しぽてっとしててもかわいいじゃない?」と思われる方もいるでしょう。確かに私自身もあまりガリガリよりはふっくらしたぐらいの猫をかわいいと感じてしまいます。

しかし、人間と同じで猫も肥満は体に悪影響です。自分が太ったら、と想像してみてください。まず、体を動かすと疲れやすくなるため、運動しなくなりますよね。

足や腰にも負担がかかりませんか?猫も同じく、体重が増えるとその分足などへの負担が増えます。また、動くのを嫌がるようになるため、さらに体重の増加を招いてしまいます。

一度太ってしまうとダイエットも難しくなるんですね。溜めこんだ皮下脂肪は、皮膚へも影響を及ぼします。皮下脂肪に圧迫され、皮膚の血管に負担がかかるため、皮膚疾患にかかりやすくなり、怪我の治りも遅くなります。

さらに恐ろしいのが、心臓への負担です。脂肪がつき、体が大きくなると、必然的に血管の総量は長くなっていきます。その血管へと血液を送るため、心臓の負担が大きくなり、血圧も高くなります。

人間でいうところの生活習慣病のリスクが高まるんですね。心臓への負担はどうしても猫の寿命を縮めます。だからこそ、肥満をやすやすと見逃すわけにはいかないのです。

猫が肥満になるとどんな病気になりやすい?

猫が肥満になることで起きるリスクについては説明いたしましたが、実際どのような病気になりやすくなるのでしょうか。肥満になることで一気にリスクがあがるのが、糖尿病です。猫も太るとインスリンが効きにくくなるため、血糖値があがり、糖尿病を発症することがあります。

同じように体内で起こる病気としては、心臓病や脂肪肝もあげられます。心臓病については、肥満になることで心臓に負担がかかるためと考えられますが、実際の因果関係はまだ発見されていません。

脂肪肝は肥満になるから起こるというよりは、肥満の猫があまり食事ができないときに起こるリスクがあがります。

急激なダイエットも危険ですので、飼い主さんは要注意です。また、体調不良で食べられない、といったことでも脂肪肝は起こりえます。よだれや黄疸といった症状が見られたらすぐに病院に連れて行きましょう。

肥満になり体が大きくなると、猫は毛づくろいもうまくできなくなります。そうすると、体を清潔に保てなくなり、皮膚病になりやすくなります。いったん皮膚病になっても、通常なら治ってくるところが、皮下脂肪により血管も圧迫されているため、治る力も弱まっており、なかなか完治しません。

同じく、体が大きくなることによって引き起こされるのが、関節炎です。増えた体重は必ずといっていいほど、足などの関節に負担をかけます。

増えた体重に気づかずに動き続けても負担はかかりますし、動くのが億劫になって動かなくなると筋肉が落ちて、足腰が弱ってくるため、少しの動きでもさらに関節に負担がかかってしまいます。

肥満は猫にとって、体の内側も外側も痛めつける、百害あって一利なし、なのですね。

まとめ

猫の肥満についてお話ししてきましたが、おうちの猫ちゃんは大丈夫そうですか?我が家に数匹いるうちの2匹は、肥満ギリギリのラインをさまよっています。

かかりつけの先生には「これ以上体重が増えたらアウト」と言われています。去勢・避妊手術もホルモンバランスを崩すため、猫が太りやすくなる原因の一つとしてあげられています。

飼い主としてできることは、十分な運動をさせること、余計なものを食べさせないこと、そして適切なフードを選ぶことです。余計なリスクを背負わせないためにも、肥満についてもう一度見直してみませんか?


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