:2017/04/27  :2018/02/17

猫に歯磨きは必要ないの?歯磨きガムでもOK?嫌がる場合の対処法!

私たちは食事のあとには歯磨きをします。虫歯を防いだり、歯茎を強くして歯周病にならないためです。自分で歯磨きが上手にできない赤ちゃんから子どもの間は周りの大人が歯磨きをしてあげますよね。実は、猫にも歯磨きが必要です。人間の子どもと同じく猫も歯磨きはできません。

しかし、現在のように長生きになってきた猫が、老年になってもしっかりと食事をして元気でいるためには、歯は大切。歯を守るためには、歯磨きをしなくてはなりません。

猫に歯磨きをするにはどうすればいいのか、歯磨きガムで代用はきくのか、歯磨き嫌いの猫にはどうしてあげればいいのか、など猫の歯磨きについてお話ししたいと思います。年老いても元気でいてもらうために、しっかり歯磨きをしてあげましょう。

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猫に歯磨きは必要か?

私たちが歯磨きをする大きな理由は虫歯を防ぐため、そして歯周病予防です。猫にとって怖いのは、虫歯ではなく歯周病の方です。

歯に溜まった歯垢(しこう)、歯石(しせき)は、歯肉炎や歯周病、そして歯槽膿漏(しそうのうろう)を引き起こします。人も歯槽膿漏が進行すると歯が抜けてしまいますが、実は猫も同じです。

その率は猫の方が高く、3歳以上の猫の8割が歯肉炎や歯周病など口内に問題を抱えていると言われています。歯が抜けてしまってはエサも食べられませんよね。エサが食べられないと栄養も摂れず、猫の健康を守れません。

猫は歯を磨く方法を知りません。野良猫は、堅い木の枝などを噛むことで歯を強くしたりすることもあるようですが、家で飼っている猫はそういう機会に恵まれません。

何もせずに放っておけば、口内環境は悪くなる一方だけですので、歯磨きやそれに準ずる方法などで飼い主が猫の口の中を掃除してあげる必要があります。

では、どうやって歯磨きをしていけばいいのか見ていくことにしましょう。

歯磨きの頻度は?

猫の食事の時間帯は飼われている家庭によって違います。決まった時間に決まった量だけをあげる家もあれば、エサの入ったお皿を置いておき、猫に食べるペースを任せる家もあるでしょう。

決まった時間ならば、その都度歯を磨くこともできますが、そうでなければ難しいですよね。しかも、猫はあまり歯磨きがあまり好きではありません。

猫が歯磨きに慣れやすいように、生後半年ぐらいまでに歯磨きの習慣をつけてあげると、それほど嫌がらずに歯磨きをさせてくれるようになります。

まずは週に1回、この曜日と決めて歯磨きをするようにしましょう。飼い主の手際も良くなってきたら、週に3日、5日と増やしていき、最終的に毎日できるようにしていきましょう。

1日の回数は1回で十分です。毎日必ずできないといけない、というほどではないので、あまり根を詰めなくても大丈夫ですよ。歯石がたまらないように最低2日に1回はできるといいですね。

歯磨きは何分くらいやればいいの?

猫の歯磨きは何分やればいいというのではなく、きちんと磨けていれば時間は関係ありません。手際が良い飼い主さんでしたら早く終わり、不慣れな飼い主さんだとちょっと時間はかかってしまうでしょう。

猫にとっては、歯ブラシという馴染みのない道具を使うことになるので、よほど歯磨きに慣れた猫でない限り、効率よく済ませてあげられるように、しっかり練習していきましょうね。

猫の永久歯は全部で30本。臼歯(きゅうし)と呼ばれる奥歯、牙のような犬歯(けんし)、そして前歯にあたる門歯(もんし)です。

歯ブラシは猫用のものでもいいですし、人間の子ども用の小さいブラシを使っても良いですね。歯ブラシを歯に対して45の角度で当て、小さく動かします。こするというのではなく、動かすのがポイントです。歯茎が見えるようにしっかりと手で押さえて磨いていきましょう。すべての歯を磨ききればOKです。

ただし、全部磨けていないからといって、嫌がる猫を無理やりおさえつけてやってしまうと、次から余計に嫌がるようになってしまいます。あまりに嫌がるときには、磨ききれていなくても無理に続けないようにしましょう。

歯磨きをしないとどうなるの?

野良猫もしていないんだし、歯磨きしなくても大丈夫じゃないの、と思う人もいるでしょう。野良猫の場合は、平均寿命から見て歯周病が進行して歯がなくなる歳までは生きていないということがあります。

しかし、家で飼われている猫の平均寿命はどんどん延びて、10歳を超えて生きる猫はどんどん増えています。おうちでの歯のケアは絶対必要です。

歯磨きをせずに歯周病が進行する以上に恐ろしいことがあります。それは、歯石の中にいる細菌が体中に広がってしまうことです。

歯磨きをしないことで弱って隙間のできた歯茎に細菌が入りこみます。入り込んだ細菌は少しずつ体の中を広がっていき、血液や内臓にも悪い影響を与え始めます。

細菌が入り込み、壊された内臓器は取り替えることも、回復させることもできません。虫歯ぐらい、歯石ぐらいと油断せず、きちんとした歯のケアが必要なんですね。

人間の歯磨き粉でも大丈夫?

では、人間の歯磨き粉を猫に使ってもいいのでしょうか?答えはノーです。人間の歯磨き粉によく使用されているミントなどの強い香りのものは、猫にとって好ましくないものです。

あまりうれしくない歯磨きを、さらに嫌いなミントの香りでされそうになったら、余計に嫌がりますよね。さらに、人間用の歯磨き粉に使用されていることがあるキシリトール、これは猫にとってかなり危険な成分です。

考えたくない事態ですが、キシリトールは猫を低血糖状態にし、命を落とすこともあるのです。猫に使わないということもですが、猫を飼っているお家は、キシリトール入りの歯磨き粉に注意してくださいね。

猫には猫用の歯磨き粉があります。猫が好むにおいや味がするので、それを使えば、最初は歯磨きを嫌がっていた猫も、歯磨きに早く慣れてくれるかもしれませんね。

歯磨きを習慣づける前には、指にガーゼを巻き付けて口の中を拭いてやることから慣らしていきます。そのとき、この歯磨き粉を少しつけてやって口の中を拭いてやるのも一つの手です。

歯磨きを嫌がる場合の対処法は?

歯磨きが嫌な猫にはどんな風にしてあげれば歯磨きをさせてくれるようになるのでしょうか。歯磨きに慣らすには、最初が肝心です。

猫にとっては口の中を触られるのも嫌ですし、歯を磨かれることも、その歯ブラシという道具もよくわからなくて不安でしょう。

最初はガーゼを指に巻いて口の中を拭いてやることから始めるとよいかもしれません。また、噛み癖があって、ガブリとされる心配がある場合には、歯ブラシにウェットタイプのエサを少しつけて、これは怖くないものだ、おいしい味がするものだ、と歯ブラシに対する良いイメージを与えます。

歯ブラシを口に入れることに抵抗がなくなってきたら、歯磨きをし始めるタイミングです。最初は数本でもいいです。少しずつ磨ける本数を増やしていけばいいんです。

嫌がる猫に無理やり歯磨きをするのはやめましょう。人間の子でも物心つくまでは歯磨きを強烈に嫌がる子もいます。猫も同じ。歯磨きは嫌なことではない、とわかってもらえるように、ゆっくりじっくり慣らしていけばいいんですよ。

歯磨きガムの効果は?

どんなに時間をかけて丁寧にケアしても歯磨きに慣れてくれない、野良猫のまま大人になって保護されたため歯磨きできない、という猫を飼っている人には、歯磨き補助グッズの利用をオススメします。

どうしても歯磨きを嫌がる子もいるんですよね。猫にも好き嫌いはありますから、仕方ありません。今は便利なものが増え、歯磨きガムと言われるゴム状の歯磨きグッズや、歯石がつきにくいフードなど、歯磨きができない猫ちゃんの口内環境を整えるものもたくさん販売されています。

いろんなものを試してみてください。

また、あまりに歯石が溜まってしまったときには、動物病院で歯石を取ってもらうという手もあります。

麻酔を使うため、7歳以上の高齢猫にはオススメできませんが、あまりに歯石がひどい場合には、若い猫なら一度きれいにしてしまうとその後のケアをしっかりしておけば、歯周病のリスクを減らすことができます。

ただ、若い猫とはいえ、麻酔はハイリスクです。よく考えて、獣医さんと相談して行ってくださいね。

まとめ

猫の歯磨きについてご紹介しました。人と同じで猫にとっても歯磨きはとても大切なことがわかりましたね。私自身も子猫を育てるのに、ガーゼを巻いた指を口に入れて手を噛まれたり、歯磨きは大変でした。

しかし、カリカリと音を立てながら元気にエサを食べている姿を見ると、これからも元気でいてほしいと思わずにはいられません。大事な猫と一日でも長く一緒にいるために、歯磨きでの口内ケア、頑張りましょう。


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